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幼若永久歯とは

生えてから3、4年の若い永久歯を幼若永久歯といいます。歯は萌出後成熟といって歳を重ねてむし歯になりにくくなっていきます。これは唾液中からのカルシウムやリン、飲食物からのフッ素など取り込んで歯の表面のエナメル質が成熟していくからです。

 

萌出間もない歯、特に萌出してから2、3年がむし歯に特になりやすいといわれています。

 

では、幼若永久歯をむし歯から守るにはどうしたらいいのでしょうか?

永久歯への生えかわりの期間は概ね小学生の時期と重なります。ですから保護者による仕上げ磨きを小学校入学時にやめてしまうことは永久歯にとって大変危険なことになります。10歳くらいまでは仕上げ磨き、点検磨きが必要といわれています。また、乳歯にむし歯があると永久歯もむし歯になるリスクが上がりますので、乳歯のむし歯を治療しておくことが重要です。

 

予防処置としては、シーラントとフッ素塗布でしょう。

シーラントは、奥歯の溝を樹脂で予防的に埋める処置で、溝の初期のむし歯に対して保険適応にもなっています。
フッ素塗布は前述の萌出後成熟を促して歯質を強化してくれるので、定期的な塗布をおすすめします。いずれの処置も1回すれば大丈夫というものではなく、シーラントも一定数脱離がみられるので再塗布が必要となる場合があります。また、定期的なフッ素塗布の予防効果もむし歯の罹患率を30~40%低下させる程度ですから、定期診査が重要なのです。